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政府が消費税増税に対する「簡素な給付措置」基本的な考え方公表政府は、社会保障・税一体改革の消費税増税時に実施する「簡素な給付措置」の具体化に 当たっての基本的考え方を公表しました。 それによりますと、「簡素な給付措置」については、「対応の方向性」における「所得の少ない家計ほど、 食料品向けを含めた消費支出の割合が高いために、消費税負担率も高くなるという、 消費税の所得に対する逆進性」との指摘を踏まえ検討を行うとし、 2014年度から実施するとしております。 給付額の水準・対象者の範囲については、 @簡素な給付措置の給付額の水準については、所得の少ない家計ほど生活に必要不可欠な 消費支出の割合が高いことによる低所得者への影響を勘案し、決定する。 A対象者の範囲について、簡素な給付措置の対象となる低所得者の範囲については、 実務上の対応可能性に配慮するとともに、社会保障各制度における低所得者の範囲との 整合性に留意して決定する。 「簡素な給付措置」の具体化に当たって勘案すべき事項としては、 まず、給付付き税額控除等再分配に関する総合的な施策の実現までの間の暫定的、 臨時的措置であることを考慮するとしております。 そして、執行面での対応可能性も念頭に、公平性にも配意し、 事務・費用の両面でできる限り簡素で効率的な枠組みとするとともに、 給付付き税額控除等との接続にも配慮することを掲げております。 また、簡素な給付措置の実施にあたっては、財源問題にも配意し、 「社会保障の安定財源確保と財政健全化の同時達成」という社会保障・税一体改革の趣旨や、 国・地方及び国の基礎的財政収支について、遅くとも2015年度までにその赤字の 対GDP比を2010年度の水準から半減し、遅くとも2020年度までに黒字化することを 目標とする等の財政運営戦略と整合的なものとなるよう、財源を確保するとしております。 さらに、消費税率引上げによる低所得者の負担緩和に寄与する諸施策との関係にも留意する。 その際、高齢者世帯、ひとり親世帯、若年非正規労働者世帯、子育て世帯など、 低所得者世帯の属性に応じ、税制や社会保障改革全体を通じた総合的な視点からの検討も 併せて行い、重複の調整など必要な措置を講じて幅広い国民が負担を分かち合う観点も踏まえ、 全体として世代間・世代内の公平が図られるような制度設計を行うとしております。 (注意) 上記の記載内容は、平成24年7月10日現在の情報に基づいて記載しております。 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。 2012.08.29 記事提供:ゆりかご倶楽部 追記 消費税の逆進性は5%の現在でもあるのだから、消費税を増税して低所得者に配慮するというのもおかしなもの。 増税による給付措置には反対である。税法にムチと飴があってはいけないと思う。 複雑怪奇にはなるだろうが、消費税をかけ、それを税収とするなら、 多段階税率の導入が常識からいっても合理性がみいだせるだろう。 どこで、何をの線引きの問題はあるが、贅沢品と食料品が同じ税率なのは庶民感情からいってもやはりおかしい。 税理士 川島博巳 索引へ戻る |
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